判決年月1998年9月の労働判例

1999.04.12 【判決日:1998.09.17】
桐朋学園事件(東京地八王子支判平10・9・7) 24時間勤務警備員の仮眠時間は労働時間か? 割増賃金の請求を認める
ジャンル:
  • 仮眠時間
  • 労働時間

算定の分母は仮眠時間含む24時間で 筆者:弁護士 牛嶋 勉(経営法曹会議) 事案の概要  原告は、A大学音楽部の警備員として勤務し、平日は午後4時30分から翌朝午前9時30分まで、休日は午前9時30分から翌朝午前9時30分までの2形態の勤務につき、他のほぼ4名の警備員とともに、2名ずつ交替で勤務していた。勤務時間のうち午後11時から翌日午……[続きを読む]

1999.02.15 【判決日:1998.09.07】
関西定温運輸事件(大阪地判平10・9・7) 周知されていない就業規則の定年制の効力は? 特段の事情なければ無効
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  • 周知・効力
  • 就業規則

反復継続して実施された形跡もない 筆者:弁護士 牛嶋 勉(経営法曹会議) 事案の概要  K運送会社が、昭和59年に作成した旧就業規則には、定年を満50歳とする旨の規定があり、その後平成7年に作成された新就業規則では定年年齢は満55歳とされた。  Fは、K社に雇用されるトラック運転手であるが、満55歳に達したところで同社との間で嘱託雇用契約……[続きを読む]

1999.02.08 【判決日:1998.09.30】
全日空事件(大阪地判平10・9・30) 「計画年休の日数と時季は各職場で」は有効か 協定要件を満たさずダメ ★
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  • 年休

「現実的ではない判断」との異論も 筆者:弁護士 加茂 善仁(経営法曹会議) 事案の概要  本件は、Y航空会社のスチュワーデスXが、Y会社の長期休暇制度にもとづき、平成6年11月15日、翌平成7年1月4日から同19日までの公休日以外の10日間について年休を指定し、平成6年11月29日承認されたが、その頃、業務に起因して両肢関節炎に罹患し、1……[続きを読む]

1998.11.30 【判決日:1998.09.25】
新日本証券事件(東京地判平10・9・25) 米国留学した者が自己都合で退職、費用の返還は? 労基法16条違反で請求棄却
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  • 支払い5原則
  • 賃金

留学の主旨が業務か否かで分かれる 筆者:弁護士 中町 誠(経営法曹会議) 事案の概要  X社に勤務するYは、X社の留学規程に基づき92年1月2日から93年9月28日までの間、アメリカのボストン大学経営学部大学院に留学して、経営学修士号(MBA)を取得し、帰国したが、97年3月20日付で退職した。X社は、同社の就業規則に基づき定めている留学……[続きを読む]

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