判決年月1998年10月の労働判例

1999.08.02 【判決日:1998.10.29】
東急バス事件(東京地判平10・10・29) 制帽を着用せずに乗務したバス運転者を譴責処分 就業規則の合理性認める
ジャンル:
  • 懲戒・懲戒解雇
  • 服務規律違反

注意し遵守を指示 違反者には処分を 筆者:弁護士 牛嶋 勉(経営法曹会議) 事案の概要  本件は、一般乗合旅客自動車運送事業を営むバス会社にバス運転士として勤務する労働者である原告5名が、制帽を着用せずに乗務したことが就業規則等に違反するとして会社から懲戒処分を受けたことについて、制帽を着用して乗務することを義務付けた就業規則等の規定は合……[続きを読む]

1999.06.28 【判決日:1998.10.16】
大井交通事件(東京地判平10・10・16) 労務受領を拒否したタクシー乗務員から賃金請求 会社に“帰責事由”と認める
ジャンル:
  • 休業手当
  • 賃金

乗務拒否以外の対処方法が妥当 筆者:弁護士 渡部 邦昭(経営法曹会議) 事案の概要  本件は、タクシー乗務員であるA、B、CおよびDが、会社(大井交通株式会社)からタクシー乗務を拒否されたため乗務できなかったとして、その間の賃金の支給を求めて本訴を提起したのに対し、会社は、Aらの始末書、説明書の提出拒否、不穏当発言、診断書の未提出を理由に……[続きを読む]

1999.06.21 【判決日:1998.10.30】
産業工学研究所事件(大阪地判平10・10・30) 使用人兼務取締役の使用人部分の退職金は? 退職金規定が適用される
ジャンル:
  • 労基法の基本原則
  • 取締役・調査役

取締役就任時に退職金を支給が無難 筆者:弁護士 中山 慈夫(経営法曹会議) 事案の概要  本件は、使用人兼務取締役の使用人部分に関する退職金の争いである。  Xは昭和55年8月会社に雇用され、その後、営業部長の職についたが、会社からの要請で平成3年より取締役を兼務するようになった。Xは、取締役に就任したことにより、年俸が増加するなどの待遇……[続きを読む]

1999.06.07 【判決日:1998.10.26】
東京セクハラ(A協同組合)事件(東京地判平10・10・26) 「飲酒・2次会を強要された」と損害賠償を請求 違法性あったとはいえない
ジャンル:
  • セクハラ
  • 女性

飲酒の席では行われがちな範囲の内 筆者:弁護士 牛嶋 勉(経営法曹会議) 事案の概要  被告A協同組合の従業員であった原告が、上司であった被告B及びCから、宴会の席で飲酒を強要された上、2次会への出席を強要されたなどの行為(セクシュアルハラスメント)によって多大な精神的苦痛を被ったとして、A協同組合、B、Cに対し、不法行為に基づく損害賠償……[続きを読む]

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