判決年月1999年3月の労働判例

2000.02.07 【判決日:1999.03.29】
鶏鳴新聞社事件(東京地判平11・3・29) 取締役が従業員を兼務していたと退職金を請求 認めるに足る証拠はない
ジャンル:
  • 賃金
  • 退職金

雇用保険料控除は被告会社の誤納付 筆者:弁護士 牛嶋 勉(経営法曹会議) 事案の概要  本件は、新聞社の取締役であった原告が、在任当時会社の従業員を兼務していたから従業員退職金の権利を取得したと主張し、また、原告と会社代表者は、会社が原告に対し、原告の退任時に、その時点において算定した会社代表者の退職慰労金相当額の9割を支払う旨合意してい……[続きを読む]

2000.01.24 【判決日:1999.03.15】
イー・ディーメディアファクトリー事件(東京地判平11・3・15) 分社後破産、残った1社に雇用契約の存在を主張 法人格濫用に当たらない
ジャンル:
  • 労働契約
  • 承継

正当な営業廃止で労組潰しではない 筆者:弁護士 井上 克樹 事案の概要  昭和47年に設立されたイー・ディー社には、平成5年5月、労働組合が結成されたが、平成5年8月1日に至って、同社は、いわゆる分社を行い、イー・ディー社、イー・ディーアートセンター社(以下、アート社)、イー・ディーメディアファクトリー社(被告会社)の3社(3社を総称する……[続きを読む]

1999.12.06 【判決日:1999.03.16】
ニシデン事件(東京地判平11・3・16) 解雇した子会社社員から親会社に未払い賃金の請求 転籍とは認められない
ジャンル:
  • 賃金
  • 賃金請求権

雇用契約が存続し賃金支払いの義務 筆者:弁護士 山田 靖典(経営法曹会議) 事案の概要  Y社は、香港の現地法人としてN社を設立し、N社は、シンガポールの現地法人としてS社を設立した。Y社は、平成9年4月7日、XをN社またはS社で勤務させる目的で採用した。そして、Xは、Y社よりゼネラル・マネージャーとしてN社に出向を命じられ、同月29日、……[続きを読む]

1999.10.11 【判決日:1999.03.12】
Y社事件(大阪地決平11・3・12) 運送業務中に事故を起こした運転者を解雇 安全配慮義務不十分で無効
ジャンル:
  • 労働契約上の権利義務
  • 安全配慮義務
  • 解雇
  • 解雇権の濫用

専ら従業員の故意過失に限定される 筆者:弁護士 山田 靖典(経営法曹会議) 事案の概要  貨物自動車運送業を営んでいるY社の九州営業所に勤務、野菜等の荷物を市場等に運送する業務に従事していたXは、平成10年10月21日午前5時35分ころ、Y社の営業用車両である大型貨物自動車を運転中に東大阪市内の国道308号線において、道路上の中央分離帯に……[続きを読む]

1999.09.27 【判決日:1999.03.11】
JR東日本高崎車掌区年休事件(前橋地高崎支判平11・3・11) 夏季繁忙期の年休申請に時季変更権を行使 「正常な運営に支障」認める
ジャンル:
  • 年休

請求理由、消化状況等も判断材料に 筆者:弁護士 加茂 善仁(経営法曹会議) 事案の概要  Y会社の高崎車掌区に所属する車掌Xは、平成3年6月1日に、同年7月23日から26日までの4日間について、取得目的を海水浴と記して年休の申請をした。7月は、Y会社の繁忙期であり、臨時列車も多く年休申請者に対する年休付与は困難な状況にあったが、高崎車掌区……[続きを読む]

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