判決年月2000年12月の労働判例

2002.01.14 【判決日:2000.12.25】
東京都済生会中央病院事件(東京高判平12・12・25) 複数の地位を兼務し、定年年齢が違う場合の扱いは? 就業規則の調整規定に拠る
ジャンル:
  • 定年・再雇用
  • 退職

当該事業場の就業規則の適用が原則 筆者:弁護士 加茂 善仁(経営法曹会議) 事案の概要  本件は、YがYの支部である東京都済生会においてXを雇用し、東京都済生会中央病院(Y病院)の事務局次長に任命し、その後Yの参事の資格を付与し、さらにY病院の総務部長に任命した後、Y病院就業規則の定年年齢60歳に達したので、Yが定年扱いをしたところ、Xが……[続きを読む]

2001.10.29 【判決日:2000.12.14】
池貝事件(横浜地判平12・12・14) 賃金全額支給の休業後に60%支給の第2次休業は 組合交渉に誠実さ欠き違法
ジャンル:
  • 就業規則の不利益変更
  • 賃金・賞与

賃金カットの合理性は認められるも 筆者:弁護士 山田 靖典(経営法曹会議) 事案の概要  Y社は、平成11年7月16日、A労働組合に対して、同月21日から同年8月12日までの間に、休業対象者1人について4日ないし12日の範囲で休業とし、労働日の賃金全額を支給するという休業実施を提案した。A組合は、同年7月17日、Y社の右提案を了承したので……[続きを読む]

2001.08.20 【判決日:2000.12.18】
サンケイ開発事件(大阪地判平12・12・18) 事実に反する情宣活動をした労組に損害賠償を請求 正当な範囲で違法性なし
ジャンル:
  • 労働組合

形式的には名誉・信用毀損に該当も 筆者:弁護士 渡部 邦昭(経営法曹会議) 事案の概要  ゴルフ場を経営する会社(サンケイ開発株式会社)が、労働組合(全日本運輸一般労働組合)の宣伝活動及び看板・旗の設置行為により、会社の名誉・信用を侵害されたとして、労働組合支部(A組合)とその組合員で宣伝活動等に参加したBに対し、不法行為(民法709条)……[続きを読む]

2001.07.09 【判決日:2000.12.01】
ワキタ事件(大阪地判平12・12・1) 業務の都合により余剰人員となったパートを解雇 回避努力不十分で無効
ジャンル:
  • 解雇
  • 解雇権の濫用

職種変更や配転の可能性があった! 筆者:弁護士 山田 靖典(経営法曹会議) 事案の概要  人材派遣会社からY社に派遣されたXは、昭和56年11月、パートタイマーとしてY社に直接雇用され、出産のため退職したが、昭和59年7月、Y社に時間給1900円、英文タイピストのパートタイマーとして再度雇用された。その後Y社は、Xの長期に勤めたいとの希望……[続きを読む]

2001.07.02 【判決日:2000.12.20】
幸福銀行事件(大阪地判平12・12・20) 破綻処理受けた銀行が退職年金の支給を打ち切る 負担免れるものではない ★
ジャンル:
  • 賃金
  • 退職年金

経営判断の誤りで事情変更該当せず 筆者:弁護士 中町 誠(経営法曹会議) 事案の概要  本件は、被告銀行を退職した元従業員(原告ら)が受給していた退職年金(受給要件は勤続20年以上の退職者であること、満60歳に達すること、申し出をすること)について、金融再生法による破綻処理を受けた被告銀行が、退職年金支給契約の解約と称して退職年金の支給を……[続きを読む]

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