判決年月2009年4月の労働判例

2009.12.21 【判決日:2009.04.27】
学校法人聖望学園ほか事件(東京地判平21・4・27) 校長を1期4年で不再任へ、雇用契約打切り? 教員へ降格の法的効果発生
ジャンル:
  • 昇給昇格・降格

 学校法人の元校長が4年の任期満了後、不再任となり教員へ降格したのは違法として地位確認等を請求した。東京地裁は、雇用契約は終了しておらず解任決議は降格に当たり、それ自体は人事権に基づく裁量権の行使として違法性はないが、給与減額は職務能力の認定引下げを意味し、制度が本来予定していないものであり、根拠規定がないことから違法と判示した。 職能資……[続きを読む]

2009.11.09 【判決日:2009.04.23】
前田道路事件(高松高判平21・4・23) 不正経理の叱責を自殺原因とした原審判断は? 指導は正当な業務の範囲内
ジャンル:
  • 労災
  • 安全配慮義務

 不正経理を行った道路工事会社の営業所長に対する上司の指導・叱責で、うつ病を発症し自殺したとした一審を不服として、会社らが控訴した。高松高裁は、不正経理の解消は容易な目標でなく、強い叱責の存在は認めたが、上司の正当な業務の範囲内で不法行為に当たらないと判示。自殺との相当因果関係はなく、予見可能性もないとして安全配慮義務違反を否定した。 不……[続きを読む]

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