判決年月2014年5月の労働判例

2016.04.18 【判決日:2014.05.21】
ソクハイ(契約更新拒絶)事件(東京高判平26・5・21) 業務委託のメッセンジャー、契約打ち切られ解雇? 労働者性なく法の適用除外
ジャンル:
  • 労働者
  • 労基法の基本原則

 バイシクルメッセンジャーが、委託契約の更新拒否は解雇に当たるとして地位確認等を求めた。東京高裁は、労組法の労働者とした判例はあるが、労基法や労契法の目的に照らすと労働者性の扱いに差異が生じると判断。使用従属性について、稼働日や時間は自由に決定でき、配送依頼を拒否できるなど労基法上の労働者に当たらず、労契法の解雇権濫用法理も適用なしとした……[続きを読む]

2014.12.01 【判決日:2014.05.21】
千葉県がんセンター事件(東京高判平26・5・21) 麻酔担当外され退職、問題上申した報復と賠償請求 内部通報理由の不利益扱い
ジャンル:
  • 労働契約上の権利義務
  • 損害賠償

 麻酔医が手術担当を外され退職を余儀なくされたのは内部通報の報復と訴えた事案で、慰謝料を命じた一審を不服として病院が控訴した。東京高裁は一審を踏襲し、手術件数に顕著な減少がないにもかかわらず不可解で、所属部長は自らを通さず研修の問題点を上申したことを敵対的行為と受けとめ手術室予定表の作成権限を濫用したもので違法とした。 権利濫用に当たる ……[続きを読む]

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