判決年月2017年6月の労働判例

2018.02.07 【判決日:2017.06.29】
東日本旅客鉄道事件(東京地判平29・6・29) 賞与支給直前に定年退職、不支給は差別と提訴 「基準日在籍要件」に合理性
ジャンル:
  • 定年
  • 賃金
  • 賞与・一時金

 賞与の「支給基準日」の1日前に定年退職した元従業員が、合理性のない差別的取扱いとして損害賠償を求めた。支給日の1カ月以内に退職した者には支給すると規定していたもの。東京地裁は、支給日に近接した基準日を設け、在籍を要件とすることの合理性を認容。査定期間にすべて従事したとの主張には、将来の貢献への期待要素が含まれ、賃金と同視できないとした。……[続きを読む]

2018.01.31 【判決日:2017.06.30】
日本郵便(佐賀)事件(佐賀地判平29・6・30) 同じ配送業務で待遇差、契約社員が賠償求める 手当や休暇相違に違反なし
ジャンル:
  • 労基法の基本原則
  • 同一労働同一賃金

 集配業務の契約社員が、同業務の正社員とは不合理な待遇差があるとして、慰謝料等の支払いを求めた。佐賀地裁は、正社員には契約社員にはない会議への出席やクレーム対応、局をまたぐ異動があり、職務内容や配置変更の範囲に大きな相違があると認定。特別休暇の有無や賞与の計算式の相違は、長期雇用を前提としたインセンティブであり、不合理とはいえないとしてい……[続きを読む]

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