判決年月2023年4月の労働判例

2024.10.24 【判決日:2023.04.10】
ホープネット事件(東京地判令5・4・10) 双極性障害で1年半休職して自然退職扱いは? 復職可の主治医診断を否定
ジャンル:
  • 休職
  • 休職の終了・満了

 双極性感情障害の休職期間が満了して退職扱いされた営業職の元従業員が、主治医の診断書に基づき復職可能として地位確認等を求めた。東京地裁は、産業医との面談の内容等から退職扱いを有効とした。生活のリズムが確立されておらず、薬効の強い薬剤を多種類服用していることから、休職前の業務を通常遂行できるほどに回復しておらず、その見込みもないとした。 生……[続きを読む]

2024.10.17 【判決日:2023.04.14】
ゆうちょ銀行事件(水戸地判令5・4・14) 約10年前に受けた嫌がらせ違法と1億円求める 職場環境の配慮を会社怠る
ジャンル:
  • 労働契約上の権利義務
  • 安全配慮義務

 約10年前に受けた上司からの退職強要等の嫌がらせは違法として、退職した元従業員が会社に対し1億円の損害賠償を求めた。水戸地裁は、請求権の一部は時効消滅していないとしたうえ、退職勧奨の言動は社会通念に照らし度が過ぎたと判断。職場環境配慮義務違反の債務不履行を認めた。髪型をいじった別の上司の行為も制止すべきだったとして、計50万円の慰謝料を……[続きを読む]

2023.11.09 【判決日:2023.04.27】
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル事件(東京高判令5・4・27) 育休中に組織改編、配転や役職変更は不利益か キャリア形成配慮せず違法
ジャンル:
  • 均等待遇
  • 女性
  • 配転・出向

37人いた部下ゼロ 話合いも不十分で 筆者:弁護士 渡部 邦昭(経営法曹会議)  育休中に組織を改編し、復職した労働者の部署や役職を変更したことが、不利益取扱いに当たるか争われた。一審は、基本給は減少しないなどとして法違反を否定した。東京高裁は、37人いた部下を1人もつけず電話営業に従事させたことは、妊娠前と比べて業務の質が著しく低下し、……[続きを読む]

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