判決年月2023年7月の労働判例

2024.02.29 【判決日:2023.07.20】
国・中労委(CLC)事件(東京高判令5・7・20) 委託先変更で運営会社が組合員採用せず違法? 不当労働行為制の救済対象
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  • 労働組合

 学童保育の運営を新たに委託された会社が、それまで受託していた他社の指導員を採用しなかったことが、不当労働行為に当たるかを争った事案の控訴審。東京高裁は、不当労働行為の成立を肯定できる「特段の事情」があるとした。希望者は原則継続勤務される運用で、雇用の自由は制約されると指摘。組合員を嫌悪するなどの不当労働行為意思は認められず控訴は棄却した……[続きを読む]

2023.09.07 【判決日:2023.07.20】
名古屋自動車学校事件(最一小判令5・7・20) 定年時の6割下回る賃金、最高裁はどう判断!? 正職員基本給と性質異なる ★
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  • 定年・再雇用
  • 退職

 再雇用された嘱託職員の基本給等が定年時を下回ったことが不合理か争われた事案で、最高裁は、定年時の6割を下回る部分を不合理とした原審を破棄。正職員の基本給は勤続給や職務給、職能給の性質も有する余地があるが、嘱託の基本給は正社員と異なる性質や支給目的を有するとした。原審は賃金に関する労使交渉の経緯も含めて考慮しておらず、審理のため差し戻した……[続きを読む]

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