判決年月2023年9月の労働判例

2024.09.19 【判決日:2023.09.26】
国・中労委(河合塾)事件(東京地判令5・9・26) 塾講師と業務委託契約拒否し不当労働行為に? 中間収入控除せず支払いを
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  • 労働組合

 ビラ配布などを理由に組合員である塾講師の委託契約を締結、更新しなかったことが不当労働行為とされた予備校が、中労委命令の取消しを求めた。東京地裁は、請求を棄却した。バックペイの支払命令に関して、中間収入を控除しなかった中労委命令に裁量の逸脱濫用はないと判断。再就職の難易等を勘案すると、不当労働行為が組合活動に与えた侵害の程度は深刻としてい……[続きを読む]

2024.06.06 【判決日:2023.09.13】
神奈川県事件(横浜地判令5・9・13) 同僚への暴行事件で有罪、退職金全額不支給!? 精神疾患理由に処分取消す
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  • 懲戒・懲戒解雇
  • 暴力・暴言
  • 賃金
  • 退職金

 同僚らへの暴行やパワハラ、カスハラで懲戒免職とされ退職金も不支給となった元警部が、処分取消しを求めた。暴行事件の裁判では、双極性障害で心身耗弱状態と認定されていた。横浜地裁は、疾患が行動制御能力に与えた影響は著しく、非違行為の責任をすべて負わせるのは相当でないとした。職責等も踏まえ免職処分は有効だが、勤続の功を抹消できず退職金不支給は違……[続きを読む]

2024.04.11 【判決日:2023.09.26】
国・岡山労基署長事件(福岡高判令5・9・26) 過重労働といえず脳出血の発症が“業務外”に? 連続勤務で休息少なく労災
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  • 労災
  • 業務上・外認定

 脳出血で死亡した労働者の遺族が、労災不支給処分の取消しを求めた事案の控訴審。発症前半年間の残業時間数を平均76時間とした一審に対して、福岡高裁は81時間と認定。始業終業時刻や休憩時間を認定し直した。10日を超える連続勤務を繰り返しており、勤務間インターバルの状況から、業務上災害とした。血圧値は業務起因性を否定する危険因子とまではいえない……[続きを読む]

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