判決年月2023年12月の労働判例

2024.08.22 【判決日:2023.12.22】
日本郵便事件(神戸地判令5・12・22) 郵便局員が制服着る時間は“労働”と残業代請求 更衣室で着替える義務あり
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  • 労働時間
  • 着替え

 郵便局員が、制服の着替えに要する時間に割増賃金を求めた訴訟で、神戸地裁は、勤務中の制服着用および更衣室での着替えが義務付けられていたと判断。更衣時間は指揮監督命令下に置かれ労働時間と認定した。会社の研修教材には制服を着用しての通勤を禁止する記載があり、多くの従業員もこれに従っていたことなどから、会社は制服通勤を許容していたわけではないと……[続きを読む]

2024.07.18 【判決日:2023.12.20】
学校法人松山大学事件(松山地判令5・12・20) 過半数代表選出で投票しない人は多数派扱い!? 信任明確といえず協定無効
ジャンル:
  • その他
  • 割増賃金
  • 労働時間
  • 賃金

 裁量労働制の労使協定は無効と割増賃金等を求めた裁判で、松山地裁は、過半数代表者の信任票は約25%にすぎず協定を無効とした。投票しなかった場合に「有効投票による決定に委ねた」とみなす規定があったが、有効票の内容は事前に分からず、選出を支持したことが明確な民主的手続きとはいえないとした。正確な時間を算出できず原告主張の7割相当の支払いを命じ……[続きを読む]

2024.06.27 【判決日:2023.12.19】
小田急電鉄事件(東京地判令5・12・19) 覚醒剤を所持使用して逮捕され退職金不支給に 犯罪行為で“勤続の功”抹消
ジャンル:
  • 賃金
  • 退職金

 覚醒剤の所持、使用で有罪となり懲戒解雇された主任が、退職金不支給は違法として約1000万円を求めた事案。東京地裁は、相当重い犯罪類型であり、永年勤続の功労を抹消するほどの不信行為として請求を退けた。社内で再発防止教育に要した時間数や監督官庁への報告など社内外に影響が及んでおり、報道等がなかったのは偶然で労働者に有利に斟酌すべきでないとし……[続きを読む]

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