『均等待遇』の労働判例

2025.01.23 【判決日:2024.05.13】
AGCグリーンテック事件(東京地判令6・5・13) 一般職が社宅の利用認められず損害賠償求める 女性に不利益与え間接差別 NEW
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  • 女性

 一般職の女性が、総合職にのみ社宅制度の利用が認められているのは違法として損害賠償の支払等を求めた。東京地裁は、均等法には抵触しないとしても、法の趣旨に照らして間接差別に該当すると判断。社宅制度は転勤の事実や可能性を問わず総合職であれば適用される実態にあり、事実上女性に相当程度の不利益を与えていることに合理的な理由は認められないとした。……[続きを読む]

2023.11.16 【判決日:2023.01.17】
学校法人横浜山手中華学園事件(横浜地判令5・1・17) 妊娠中の休業撤回され混乱、業務に支障と解雇 不利益な取扱いで違法無効
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  • 均等待遇
  • 女性
  • 職務能力
  • 解雇

能力不足といえず 地位確認を認める 筆者:弁護士 中町 誠(経営法曹会議)  妊娠中の休業の申出を撤回したり、育休の延長申請で業務に支障が生じたとして普通解雇した事案。教員の地位確認請求に対して、横浜地裁は、不利益取扱いに当たり解雇無効と判断。休業中の賃金を6割とする扱いに不満を持ち、撤回することも不合理とはいえないとしている。女性の言動……[続きを読む]

2023.11.09 【判決日:2023.04.27】
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル事件(東京高判令5・4・27) 育休中に組織改編、配転や役職変更は不利益か キャリア形成配慮せず違法
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  • 均等待遇
  • 女性
  • 配転・出向

37人いた部下ゼロ 話合いも不十分で 筆者:弁護士 渡部 邦昭(経営法曹会議)  育休中に組織を改編し、復職した労働者の部署や役職を変更したことが、不利益取扱いに当たるか争われた。一審は、基本給は減少しないなどとして法違反を否定した。東京高裁は、37人いた部下を1人もつけず電話営業に従事させたことは、妊娠前と比べて業務の質が著しく低下し、……[続きを読む]

2020.11.19 【判決日:2019.11.13】
アメックス(降格等)事件(東京地判令元・11・13) 育休中に原職消滅、リーダーから外され違法? 同じ職務等級で不利益否定
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  • 均等待遇
  • 女性
  • 昇給昇格・降格

 育休前は営業部門のチームリーダーだった女性が、復帰後にリーダーから外されたのは違法無効と訴えた。所属チームは育休中の組織再編で消滅していた。東京地裁は、ジョブバンド(職能等級)の低下を伴わない役職の変更を不利益な降格でないと判示。復帰後に新チームが発足したが、会社は勤務態度も考慮したうえですでにリーダーに相当する役職へ配置しており、通常……[続きを読む]

2020.09.10 【判決日:2019.12.12】
経済産業省事件(東京地判令元・12・12) 性自認は女性、トイレ一部使用できず賠償請求 性同一性障害 制限は違法
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  • 労基法の基本原則
  • 均等待遇
  • 女性

 戸籍上の性別が男性で、自らを女性と認識するトランスジェンダーの職員が、女性トイレの使用を制限されたため損害賠償を求めた。東京地裁は、自認する性別に即した社会生活を送ることは重要な法的利益と判示。性同一性障害と診断後、ホルモン投与により女性に性的な危害を加える可能性は低く、外見も踏まえたうえで、使用制限を違法と判断した。企業の取組みにも変……[続きを読む]

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