『賠償予定』の労働判例

2024.11.07 【判決日:2023.10.26】
勝英自動車学校事件(東京地判令5・10・26) 教習指導の国家資格取って退職、費用返還請求 貸与で「賠償予定」違反せず
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 自動車学校が、退職した教習指導員に国家資格の取得費用の返還を求めた。教習指導員は、損害賠償の予定に当たり違法と主張した。東京地裁は、本来本人が費用負担すべきところ費用を貸し付けたもので、資格は転職活動等で有利になるなどとして、貸与を有効とした。資格取得後は手当が支給され借りた金額の回収は容易であり、返還免除に要する3年も長期でないとして……[続きを読む]

2024.02.08 【判決日:2022.04.20】
大成建設事件(東京地判令4・4・20) 留学費用の貸与で誓約書、退職者に返済求める 賠償予定や全額払に反せず
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 海外研修から復職せず退職した元従業員に対し、会社が誓約書等に基づき貸与した費用の返済を求めた。東京地裁は、労基法の賠償予定の禁止や賃金の全額払いには反しないと判断。研修は本人の意思で受講し、内容は汎用性が高く、5年超働けば返済は免除されることから、貸与は雇用継続を強要するものではないとした。給与等との相殺について説明され、異議を述べず合……[続きを読む]

2021.10.21 【判決日:2021.02.10】
みずほ証券事件(東京地判令3・2・10) 海外留学終了後に退職、費用3000万円返還求める 5年勤務で免除の契約有効
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 海外留学制度を利用して帰国後、約半年で退職した元従業員に対し、会社が誓約書に基づき約3000万円の返還を求めた。東京地裁は、留学は業務と直接関連せず役立つ性質のものでもないと判断。勤務以外でも通用する有益な経験・資格等であり個人の利益になる部分が相当大きいとした。返還が免除される5年間の勤続も不当に長いとはいえず、法が禁じる賠償予定には……[続きを読む]

2018.09.06 【判決日:2017.09.06】
医療法人K会事件(広島高判平29・9・6) 看護学校の修学費を貸与、6年勤務せず返せ!? 返還免除 3年超える条件無効
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 看護学校在学中の「貸与金」の返還が免除される6年勤務していないとして、病院が退職した看護師らに約250万円の返還を求めた。広島高裁は、労基法の労働契約期間の上限を基準に返還免除まで3年を超えるか否かを重視。貸与金の実質は一部生活費であり、取得後4年超の勤務を考慮せず返還額は基本給の10倍に及ぶなど、退職を不当に制限する賠償予定で違法とし……[続きを読む]

2010.04.19 【判決日:2009.09.03】
東亜自動車交通事件(大阪地判平21・9・3) 退職時に免許取得費の返還要求、賠償予定で違法か 消費貸借契約が成立し有効
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 タクシーの元乗務員2人が、退職時に2種免許取得費用の返済を求められたため労基法の賠償予定の禁止に当たるとして損害賠償を求めた。大阪地裁は、返還免除特約付きの消費貸借契約として成立しており、「800日乗務」の要件が満たされない限り返還義務を負うと判示。資格は他社でも活用可能で、会社は教習費を代わって支出したに過ぎず、法違反でないとした。……[続きを読む]

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