【ぶれい考】ネットでも会社説明会/島原 由里子
2021.01.21
【労働新聞】
昨年夢にも思わなかったことが起こった。新型コロナウイルスである。会食が制限されたり、できなくなった。新しくお会いした方と親交を深めることも、食事ができないと少し難しい。一方、家では、少し丁寧に食事を楽しむようになった。出張や休日の外出が激減し、家でパンを焼いてみたり、お好み焼を囲む頻度が増えた。
当社の事業においても、家庭用商品の需要は伸び、業務用商品は縮小した。「小さな幸せを地球の幸せに」をスローガンに、食を囲む幸せをお届けすることをミッションとしているが、この度ほどその尊さを実感したことはない。ワクチンが使えるようになって、楽しく食事を囲める状態に戻る時が来てもらいたいと願う。
私は1996年の就職氷河期に大学を卒業し、もともと旅行業界をめざしていた。世界には知らないことが沢山ある、素晴らしい場所や文化をもっと知りたい、いろいろな人に出会いその感動を伝えたいと感じたからだ。片っ端から採用の問い合わせをしたが新卒採用を中止している企業が多く、応募できた企業も全滅。自分の実力不足ではあったが、当時は「この時期でなければ」と思った。
昨年10月の内定率は、5年ぶりに7割を切ったそうだ。内定取消しを不安に思う声も聞く。今就職活動している学生も、当時の私と同じ気持ちかもしれない。
昨年の新卒採用活動は…
筆者:オタフクHD㈱ 人事部長 島原 由里子
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
令和3年1月25日第3290号5面 掲載