【イラストで学ぶ身近なリスクと対策】第11回 積載形クレーンの災害(上)
2021.01.27
【安全スタッフ】
1.はじめに
近年、住宅地で小型・中型の移動式クレーンなどが、高圧線〔*1〕に近接して作業を行っている現場を多数見掛けますので、今回は「積載形トラッククレーンが高圧線に接触摩耗で感電」をテーマにします。
〔*1〕交流の「高圧線は600Vを超え、7000V以下・低圧は600V以下」で絶縁被覆がある。
2.積載形クレーンが高圧線に接触摩耗の感電災害2事例
〔作業状況等〕2事例の災害は、2.9tつり積載形トラッククレーン〔*2〕を、幅員3m程度の狭い公道に停車させ、仮設機材センターから運搬してきた足場材の荷卸しを行う作業中に発生。両操作者は日ごろ工場内で、5t未満のテルハの操作者〔特別教育修了者〕〔*3〕で、積載形トラッククレーンの操作は不慣れ〔★積載形トラッククレーン操作は無資格で知識が欠如〕だった。…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一
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2021年2月1日第2371号 掲載