【事故防止 人の問題を考える】第103回 現場の安全作業の基本 その8:CO中毒、酸欠・硫化水素中毒
2021.02.25
【安全スタッフ】
ガソリンエンジン使用時に注意
今回は安全作業の基本として、一酸化炭素中毒と酸欠・硫化水素中毒の防止の基本をテーマに取り上げます。
◎一酸化炭素中毒(CO中毒)
一酸化炭素は、無色、無臭の気体です。通気が不十分な場所で、内燃機関(ガソリンエンジンなど)を稼働させたり、練炭コンロの使用、暖房用器具の不完全燃焼などによって発生し、それを吸入してCO中毒が発生しています。
安全作業の基本として、第一には自然換気が不十分な場所では内燃機関を持つ機械や練炭コンロを使用しないことが挙げられます。
作業の必要上、やむを得ず使用しなければならない場合には、継続的な換気を行うとともに気中のCO濃度を測定して、適切な呼吸用保護具を着用することが必要になります。…
執筆:労働安全衛生総合研究所 安全研究領域長 高木 元也
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2021年3月1日第2373号 掲載