【イラストで学ぶ身近なリスクと対策】第13回 積載形クレーンの災害(下)
2021.03.29
【安全スタッフ】
1.はじめに
「春風駘蕩(たいとう)の季節となった。3月末に九州南部に上陸した「桜前線」は、順次北上し5月上旬には北海道に至ります。東日本大震災直後の2011年4月にスタートした当連載は、はや11年目を迎えました。ここまで来れたのは「読者の方々の励ましの声」に支えられたからです。毎回読んで頂き感謝します。筆者は現場愛があるので、今までの実務経験を生かし、少しでも社会貢献になればの思いで、今やるしかない「社会的な職務(social duty)」と考え、全事業場の実務に役立つイラストと記事がリンクするように心掛けて、今年度も執筆を継続する所存です。
今回も前回・前々回に続き、死亡災害が多い「積載形クレーンの災害2事例」をテーマにします。
2.積載形トラッククレーンの法定資格とクレーン災害
(1)法定資格は「トラックの公道走行は道路交通法の運転免許」が必要で、「クレーン操作は、つり上げ荷重が1t以上5t未満は移動式クレーンの技能講習」が必要で、「つり上げ荷重が1t以上の玉掛けの業務は技能講習」が必要。〔※〕事業場の管理者は、…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一
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2021年4月1日第2375号 掲載