【社労士が教える労災認定の境界線】第326回 パソコンで作業中に脳出血で倒れる
2021.04.12
【安全スタッフ】
災害のあらまし
A(53歳)は、販売店の新車、中古車、リース車などのセールスマン。会社事務所のパソコンで注文書を作成していたところ、マウスを操作していた右手指先に違和感を感じ、思うように操作ができなくなった。異変に気づき立ち上がろうとすると、右足(右側全体)に力が入らず、立つことができなかったため、至急救急車を呼んでもらった。脳出血が判明し緊急入院した。
判断
営業時間中は外回り、戻ってきてからの書類作成になるため、Aの残業が増えていた。短期間の過重業務は認められないが、長期間の過重業務のうち、発症前6カ月間の月平均の時間外労働時間が45時間を超えて相当継続していたこと、さらに特定の重要な顧客取引先の継続について相当大きな精神的緊張を伴っていたことなどから、総合的にみて業務起因性が是認され業務上と判断された。…
執筆:一般社団法人SRアップ21 北海道会
サッポロ労務行政事務所 所長 和田 繁彦
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
2021年4月15日第2376号 掲載