【もう恐れない!テレワーク実務】第16回 労務管理 終業時刻は繰下げ可 中抜け対応 事前に就業規則へ規定を/川田 理華子
2021.04.22
【労働新聞】
休憩は自由利用保障
テレワーク時の労務管理で起こりがちなポイントがいくつかある。
(1)中抜け時間
テレワーク実施中に育児介護にかかる送迎、治療などのために休憩時間を1時間延長し、終業時刻を1時間繰り下げたいなど労働者の都合に応じた所定労働時間の変更の要望を寄せられることがある。休憩時間を延長している間は、使用者が業務の指示をせず、労働者が労働から離れた自由な利用を保障しなければならない。
終業時刻の繰下げなど所定労働時間の変更は可能ではあるが、あらかじめ就業規則への規定が必須だ。企業が所定労働時間を一方的に変更することはできない点にも注意する必要がある。
時間単位の年次有給休暇と組み合わせて、…
筆者:一般社団法人日本テレワーク協会 客員研究員
社会保険労務士 川田 理華子
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令和3年5月3日第3303号10面 掲載