【ぶれい考】「DE&I」の推進を/髙村 竜也
2021.04.30
【労働新聞】
言葉として、「ダイバーシティ」はだいぶ浸透してきました。では、「DE&I」という略語は如何でしょうか。それぞれ、D=ダイバーシティ(多様性)、E=エクイティ(公平性)、I=インクルージョン(包摂)を指します。「性別や国籍、宗教などの個人的属性の多様性を尊重し、等しい機会を提供する」との考え方で、多民族国家のアメリカにおける黒人の公民権運動に端を発しているようです。
一方、日本は、島国であるためか、自分と異なる人たちと融和して共生してきた経験値が低いといえます。同調圧力が強く「集団の和を乱さない精神」を尊ぶ価値観があり、裏返せば集団と異なる個性に対する許容性も高くはないでしょう。
実際に、DE&Iの推進度を測る国際比較をみてみると、日本は常に最下位グループに属しています。遅々として取組みが進まない状況にありましたが、コロナ禍によって状況が変わってきています。
リモートワークが定着し、…
筆者:ラコステジャパン 人事最高責任者 髙村 竜也
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
令和3年5月10日第3304号5面 掲載