【ぶれい考】あの日から10年を迎え/石上 千博
2021.05.13
【労働新聞】
今年の3月11日で東日本大震災から10年を迎えた。その前後では、テレビや新聞など多くのマスコミが10年前の被害の状況や被災地の現状を報道していた。連合本部でも、毎月発行している「月刊 連合」3月号において、「あれから10年」との題で東日本大震災の特集号を組んだ。
改めて10年前の映像や写真をみると、とてつもない災害だったことを再認識させらされる。私は、3月11日の1カ月後に宮城と福島に入り多くの自治体を回った。当時は新幹線が止まっていたため、東京から飛行機で飛び、空港から自動車での移動だった。宮城県や福島県の海岸線における自治体の惨状は、映像でみていたものをはるかに超えていた。とくに、石巻市の高台からみた光景は声を出すこともできず呆然とさせられた。そのようななかで、各被災自治体の首長にお会いして様ざまなお話を伺ったり、自治体職員の現状をみて多くの声を聞けたりしたことは、私の貴重な財産となっている。その行動のなかで、…
筆者:連合 副事務局長 石上 千博
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令和3年5月24日第3305号5面 掲載