【労働基準監督官の目】人間の感情に訴える
2011.02.01
【安全スタッフ】
トンネルや室内における一酸化炭素中毒、クレーンの転倒、解体現場での壁の倒壊、エレベーター・エスカレーターでのはさまれ、化学プラントでの火災などが、新聞紙上やテレビなどのメディアで毎日のように取り上げられている。これらの事故に直接的にまた間接的に関わった個々人は、誰もエラーを起こそうとして起こしているわけではないだろう。人間は誰しも多かれ少なかれエラーを起こしており、人間はエラーを起こすから人間であると言っても過言ではないだろう。しかし、私たちが調査を行う事故のなかには、組織ぐるみのエラーのように、罪の意識のないままルール違反を常態化してしまい、事故が発生して初めて事の重大さに気づく場合も多い。…
執筆:福岡・北九州東労働基準監督署 署長 渡邉 康生
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平成23年2月1日第2131号 掲載