【送検事例】冷却せず機械内へ立ち入らせる
2011.02.01
【安全スタッフ】
千葉・船橋労働基準監督署は、高温のままの機械の中で作業させたとして、建材メーカーと同社工場リーダーを安衛法違反容疑で千葉地検に書類送検した。工場リーダーは、トンネル状の機械内で台車が移動しないトラブルが発生したため、労働者2人を内部に立ち入らせた。内部温度が90度を超えているにもかかわらず、冷却しなかったため、1人が高温による気道熱傷で死亡した。(H22・12・10)
事件の概要
事故は、建材メーカーの工場で発生。建材を加熱して固めるためのトンネル状の機械(直径3m、長さ45m、第一種圧力容器に当たる)の内部で、建材を積んだ台車が動かなくなるトラブルが起きた。工場リーダーは、復旧作業をさせるため、労働者2人を機械内部に立ち入らせたが、1人が高温による気道熱傷で死亡した。
機械内部は90度以上あったにもかかわらず、冷却をしていなかったことが判明。船橋労基署は、作業を指示した工場リーダーを安衛法違反容疑で書類送検した。…
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平成23年2月1日第2131号 掲載