【若手社員をやる気にする!退職金・企業年金の再編】第19回 iDeCo+ 300人以下に要件拡大 資産形成を支援する制度/山崎 俊輔
2021.05.20
【労働新聞】
コスト生じない利点
個人が任意に加入し、自分の資産から積立てを行うのが個人型確定拠出年金だ。企業型と同じく、確定拠出年金法に基づきつつも、会社の退職金・企業年金制度ではなく、あくまでも個人の老後資産形成制度である。
「iDeCo」という愛称を得て、規制緩和の後押しもあり利用者を大きく増やしている。このiDeCoに、会社が掛金を上乗せする仕組みがある。「中小事業主掛金納付制度(愛称=iDeCo+)」という。
「企業型DCを導入するのはまだ早いのではないか」とためらっている企業にとってiDeCo+は社員の老後の安心づくりに寄与する制度になるかもしれない。
iDeCo+の基本的な仕組みはこうだ(図)。…
筆者:企業年金コンサルタント 山崎 俊輔
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令和3年5月31日第3306号13面 掲載