【送検事例】受注への影響恐れ労災かくし
2011.02.15
【安全スタッフ】
神奈川・平塚労働基準監督署は、労災かくしをしたとして、化学薬品製造会社と同社代表取締役を安衛法違反の疑いで横浜地検小田原支部に書類送検した。作業員の女性が仕事中に転倒して左手首を骨折し、約2カ月間の休業になったのにもかかわらず、労働者死傷病報告の提出を怠ったもの。代表取締役は「労働災害が発覚すると今後の受注に影響がでると考えた」と事実を認めている。(H23・1・6)
事件の概要
化学薬品製造工場内で平成22年2月5日、構内協力会社の女性作業員が仕事中に転倒し左手首を骨折、休業約2カ月の労働災害が発生した。安衛法では、休業4日以上の労働災害が発生した場合には、労働者死傷病報告を遅滞なく労基署に提出しなければならないが、協力会社の代表取締役は報告を怠ったもの。
十分な補償を受けられなかった女性作業員が、同年9月末ごろに平塚労基署に相談にきたことで…
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平成23年2月15日第2132号 掲載