【ぶれい考】少子化対策の必要性/髙村 竜也
2021.06.03
【労働新聞】
日本の人事戦略を考えるときに避けて通れないのが、日本の少子高齢化と労働人口の減少です。
本社があるパリの人事担当者にこの話をすると眉をひそめて「なぜ日本は抜本的な少子化対策をしないのか」といいます。フランスは少子化対策先進国といわれており、2014年まで出生率2.0台を維持していました。日本が2.0台を最後に記録したのは1974年なのを考えると驚異的な数字です。フランス人と少子化対策の話をすると、「日本の少子化対策にはインセンティブがない」といいます。“インセンティブ”とはどういう意味か、と問うと興味深い返答が返ってきました。
それは所得税の仕組みです。フランスは税金が高いですが、ただ単に高いだけでなく…
筆者:ラコステジャパン 人事最高責任者 髙村 竜也
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令和3年6月14日第3308号5面 掲載