【これで解決!シゴトとココロの問題】第6回 労いと評価をきちんと伝える ★労働新聞社Webサイトで配信中★
日々の業務に忙しく、管理的立場にいても、心の健康問題に目を向ける余裕がなくなりがちだ。弊社ではWebサイトで「これで解決! シゴトとココロの問題」という番組を配信し、よりシンプルな語り口で具体的なノウハウを示している。今回のテーマは「優秀な社員が燃え尽きた!?」。法政大学の廣川進教授(臨床心理士、公認心理師)は、上司は怒っている場合ではなく、まず本人の気持ちを聞くことが重要と指摘。さらに、これまでの仕事の成果についての労いや評価をきちんと伝えることを求めている。診断書の指示を守らず休養を取らせないことは絶対にNGと注意を促した。
優秀な社員が燃え尽きた!?
技術系の優秀な社員Fさん。先日1カ月の休養を要するとの診断書を提出してきました。前回のプロジェクトの成果を買われ、今回のプロジェクトのメンバーに選ばれたのですが、Fさんに何も変わった様子はなく、業務の進捗状況も正常です。上司は「今回のプロジェクトリーダーの同期のS君への嫌がらせだ。先に出世したのが気に食わないから、納期を遅らせたいんじゃないか」と怒っています。診断書には「荷おろし症候群」とも書かれていますが…。 |
森谷 瞳(以下、森谷) さあ、廣川先生。今日の事例はいかがですか?
廣川 進(以下、廣川) 荷おろし症候群というのは、文字通り背負っている荷物を降ろすということです。プロジェクトとか、大きな仕事をやり遂げた後に、ホッとしてその反動として脱力状態になることを指しています。…
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