【イラストで学ぶリスクアセスメント】第1回 階段からの転落災害防止
2011.04.01
【安全スタッフ】
今回から表記のタイトルで複数の課題を「起因物と事故の型」の両面から、皆さんと1年間考えていきたいと思います。第1回は、事業場(事務所・工場など)・通勤途上・家庭内・外出時でも発生している「階段からの転落災害防止」をテーマにします。
階段の定義は?
広辞苑によると、段になった昇降用の通路、建物の上下の階を通ずる段となっています。
建築設計の専門書では「階段は上下階への移動手段として、利用者の数・年齢(図1)・肉体的状態に応じた使用上の配慮が必要」としています。階段は昇降設備の一部で図2に示すとおり、JIS規格(ISOに準拠)では、階段は20度<傾斜角(勾配)≦45度で、推奨値は30度<傾斜角≦38度です。傾斜角45度以上、75度未満は段はしご(ステップラダー)、傾斜角75度以上は、はしご(ラダー)に区分されます。…
執筆:中央労働災害防止協会 関東安全衛生サービスセンター
安全管理士 中野 洋一
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平成23年4月1日第2135号 掲載