【うんちく歳時記】第10回 緑を求めて
2011.05.15
【安全スタッフ】
我が家には旧朝香宮邸、現在の東京都庭園美術館から頂いたもみじが植えられています。冬にすっかり裸になっていたのが最近若々しい葉を見せてきて、その緑に誘われるように、京王線に乗って蘆花公園に行ってみました。まだ若々しい緑の木々からの新鮮なフィットンチッドを回転の鈍くなった頭に取り込みながら歩いてゆくと、徳富蘆花が住んだ家が見えてきました。
明治32年、彼の書いた小説「不如帰=ほととぎす」は、主人公の川島武男と浪子の運命に当時の新旧思想や、社会的偏見を取り入れ、ベストセラーとなりました。特に浪子の最後のセリフ「あああ、人間はなぜ死ぬのでしょう。生きたいわ、千年も万年も生きたいわ」は、当時の流行語になったほどです。…
執筆:建設業労働災害防止協会 セーフティエキスパート 中込 平一郎
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平成23年5月15日第2138号 掲載