【建設業の労働災害事例】第159回 つり荷を巻き上げ中に、過負荷となりクレーンが転倒
2011.05.15
【安全スタッフ】
災害の発生状況
1.既設岸壁の消波ブロックをクローラクレーン(65t)で撤去する作業である。消波ブロックは、水深6~7mの水中コンクリート上に3段(1段目と2段目は各8個、3段目は9個)で合計25個敷設されており、重量はカタログ値で14.43tであるが、最も下の3段目ブロックは、穴に大量の土砂が付着していたため、16.5tの重さがあった。
2.作業方法は、盛土した箇所にクレーンを設置して海中のブロックをつり上げ、陸上のクレーン作業半径内に一旦仮置き後、数個溜るとクレーンを移動し別の仮置き場に運搬する方法で、2日間で終了の予定であった。
3.事故発生当日は、午前9時30分から、クレーンオペレーター、作業指揮者兼陸上玉掛け者、潜水士、送気員、合図者の5名で作業を開始し、午後3時頃までに1段目と2段目の16個のブロック撤去を終了した。…
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平成23年5月15日第2138号 掲載