【能力を生かす!伸ばす!障害者雇用】第2回 社会的背景 労働力人口が減少に 採用を工夫して戦力化へ/紺野 大輝

2021.07.01 【労働新聞】
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人材の奪い合いは必至

 障害者雇用率制度における「法定雇用率」が2021年3月に引き上げられたことを踏まえ、民間企業における障害者雇用の意義を、改めて問い直したい。

 先天性の障害を持ち、障害者として生きること、働くことについて向き合ってきた筆者は、これまで多くの企業で行われてきた社会的・道義的責任からの障害者雇用ではなく、企業の持続的成長や、人も組織も成長していくための「経営戦略」としての障害者雇用という新たな切り口を提示したい。そのためにも、障害者雇用の社会的背景を振り返ってみよう。

 少子高齢化が加速する日本で、労働力人口の減少は予測可能な社会課題の一つだ。国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来推計人口(平成29年推計)」によると、主な働き手となる15~64歳の生産年齢人口は、…

筆者:「会社を変える障害者雇用」著者 紺野 大輝

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令和3年7月12日第3312号10面 掲載
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