【これで解決!シゴトとココロの問題】第7回 惨事ストレスの高得点者探す ★労働新聞社Webサイトで配信中★
2021.07.12
【安全スタッフ】
日々の業務に忙しく、管理的立場にいても、心の健康問題に目を向ける余裕がなくなりがちだ。弊社ではWebサイトで「これで解決! シゴトとココロの問題」という番組を配信し、よりシンプルな語り口で具体的なノウハウを示している。今回のテーマは「事故のショックで出社拒否に!?」。法政大学の廣川進教授(臨床心理士、公認心理師)は、出社ができなくなっている特定の人だけでなく全従業員の動揺を抑える必要があると指摘。惨事ストレスの状況を把握するのに用いるIES-R(出来事インパクト尺度)でチェックし、高得点の者を早期に探し出して、カウンセリングなどのケアを行うべきとした。
事故のショックで出社拒否に!?
先週、当社の工場で爆発事故がありました。社員の1人が重度の火傷で入院中です。今週に入り、事故の現場にいたAさんと同じ職場で別シフトだったBさんが相次いで年次有給休暇を取り、その後、Aさんは出社困難に、Bさんは他の職場への異動を申し出ました。このため社内では動揺が広がっています…。 |
森谷 瞳(以下、森谷) さあ、廣川先生。こちらの案件はいかがですか?
廣川 進(以下、廣川) これはいわゆる「惨事ストレス」という事案ですね。大惨事の惨事のことですけど、こういう事故や事件や爆発など、危険な体験があったときにショックとか、特有のストレス反応が出ることを惨事ストレスといいます。…
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2021年7月15日第2382号 掲載