【変異株?ワクチン?最新!企業の新型コロナ対策】第3回 接種に向けた態勢づくり まず方針を明確に 海外出張者優先も一考/東川 麻子
2021.07.08
【労働新聞】
休暇は1回に限らず
前回は、新型コロナウイルスワクチン接種に伴う副反応の発生率、副反応の発生に備え業務を計画すること、副反応をよく理解してから接種を受けること、接種ありきで話を進めないことを説明した。ワクチン接種については、積極的に受けたい人もいれば、否定的な人もいるだろう。一部ワクチンのリスクを過度に警戒する人たちが、SNSで接種しないことを呼び掛けているというニュースもある。これは職場内でも発生しているところがあり、部署内のメールやチャットなどでワクチン接種の危険性を呼び掛け、周囲の人が接種予定を取り止めるまで繰返し説得されるという相談も寄せられている。
1年前、新型コロナ感染症がまだどのようなものか分からず、様ざまな説が飛び交い、各企業は対策に右往左往していたが、現在はワクチン接種をめぐって同じような状況にあるようだ。
このため、今回は職域接種の有無にかかわらず、各企業で改めて行いたい対応を説明する。
1つ目は職場の方針表明だ(図)。前述のように、…
筆者:㈱OHコンシェルジュ 代表取締役 産業医 東川 麻子
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令和3年7月19日第3313号13面 掲載