【変異株?ワクチン?最新!企業の新型コロナ対策】第4回 ワクチンに関してよくある質問 治療中の場合相談を 高リスク者は接種推奨/東川 麻子
2021.07.15
【労働新聞】
母乳に影響を与えず
今回は、新型コロナワクチンの接種に関して、職場から寄せられる質問のなかから、多いものをピックアップして紹介する。
① 妊娠中、授乳中でも接種しても良いか
接種可能。現段階で、ワクチン接種による影響の出方は、妊娠中と非妊娠中で明らかな差はないとされている。また、妊娠後期に新型コロナウイルスに感染した場合、重症化リスクが高くなる。
この点を考慮すると、妊娠中のワクチン接種はメリットがデメリットを上回ると考えられる。接種する場合、産婦人科施設などで行うことが望ましいが、集団接種や産科のない診療所などで接種する場合、接種の可否、接種の影響の有無を確認するため、接種前後1週間以内の妊婦健診が勧められている。
また、授乳中の場合、母乳を介してmRNAワクチンが子供に何らかの影響を及ぼすのではないかと心配する人がいるが、mRNAワクチンの…
筆者:㈱OHコンシェルジュ 代表取締役 産業医 東川 麻子
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令和3年7月26日第3314号13面 掲載