【事故防止 人の問題を考える】第111回 エイジフレンドリーな職場をつくる(6)

2021.07.27 【安全スタッフ】
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社会福祉施設の労災は10年で倍増

 前回は、高齢者の労働災害として小売業の転倒災害を取り上げ、さまざまな災害事例と災害防止対策をみてきました。今回は、第3次産業において小売業と並び転倒災害が多発している社会福祉施設の災害事例をみていきます。

◎社会福祉施設の労働災害発生状況

 社会福祉施設には、老人福祉施設、障害者支援施設、保育園などがあります。平成20年から平成31年・令和元年まで、わが国の社会福祉施設の休業4日以上死傷災害発生件数の推移をみると、平成31年・令和元年は1万45人となり、平成20年の4829人と比べ、108.0%増と大幅に増加しています(図1)。この間、従事者数が平成31年・令和元年(常勤換算従事者数116万6919人)は平成20年(同78万2681人)と比べ49.1%増になっていることもあり、労働災害が大幅増になっています。…

執筆:労働安全衛生総合研究所 高木 元也

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2021年8月1日第2383号 掲載
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