【変異株?ワクチン?最新!企業の新型コロナ対策】第5回 現役世代の感染増加に備える 変異株念頭に対策を 公益性高い情報入手して/小川 祥子
2021.07.21
【労働新聞】
より“身近”なものに
日本全国の新型コロナウイルス感染症の感染者数は総人口の約0.64%、東京都の20~50歳代男性に限ればその割合は約1.86%にも上る(7月1日時点)。職場で感染者や濃厚接触者の対応を経験した人も多いのではないだろうか。
体験を通じ、どの程度の接触で感染するという感覚を得たり、必要な手続きも把握でき、さらに職域接種への対応に追われる今、暗闇の先の光明もみえてきたかもしれない。また、感染対応を経験していない場合、現状の対応で大丈夫との成功体験を得ているかもしれない。しかし、これらの成功体験は、対策としては不十分であったが、たまたま社内でクラスターが発生しなかっただけの可能性もある。従来株対策としては十分な対策を取っていたとしても、従来株の1.95倍の感染力を持つというデルタ株や、新たに感染力の強い他の変異株が蔓延してくれば、これまでと同じ対応では感染を防げない事態も想定される。さらにワクチンを2回接種しても感染することはある。…
筆者:㈱OHコンシェルジュ 産業医 小川 祥子
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令和3年8月2日第3315号13面 掲載