【労働基準監督官の目】偽装請負と安全対策
2012.02.01
【安全スタッフ】
数年前、労働局の職業安定課で需給調整業務担当として派遣業者や職業紹介業者への指導監督を行っていた。当時はリーマンショック前で偽装請負の問題が噴出している時期で、指導に重点が置かれていた。
特に大手メーカーの系列企業や取引企業は過敏に反応し、請負として適切であるかの問い合わせが殺到し、その都度「適正な請負とするには発注者から請負労働者に対して作業手順などについて直接指揮命令は行ってはならない」と繰り返していた。
ある発注者側の担当者から「当社では不安全行動を解消するため安全作業マニュアルを作成して、…
執筆:三好労働基準監督署 監督・安衛課長 渡辺 孝行
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平成24年2月1日第2155号 掲載