【現場ゼロ災のための安全文化考】第4回 事故を経験せずプロになる
2012.02.15
【安全スタッフ】
危ないことができて当たり前?
昔は「一度や二度は痛い目に遭わないと一人前の職人にはなれない」こんなことが言われていました。経験しないと分からない、プロフェッショナルになるには危ないこともできて当たり前のような風潮が現場のなかにありました。今でも残っているとしたら、それこそ危険な思想です。危険を知ることと、経験することは全く別のしろもの。何が危険であるかは、正しい作業方法と、そうでない作業方法をすでに山ほどある災害や事故事例と比べることで十分に理解できることです。
その災害・事故事例を自分のことのように考えたことはありますか?「こんな災害があった」と見せられても、通り一遍のように扱っていたのなら、そんな人は災害に遭わないと一人前になれない人かもしれません。ただし運良く作業に戻れたらの話ですが。危険を学ぶことは安全を学ぶということです。どちらが前でも後ろでもかまいません。…
執筆:建設業労働災害防止協会 セーフティ エキスパート 中込 平一郎
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
平成24年2月15日第2156号 掲載