【社労士が教える労災認定の境界線】第124回 出張中、接待帰りに旅館の玄関で転倒して左上腕を骨折
2012.03.01
【安全スタッフ】
災害のあらまし
A社はイベントなどの企画・運営事業を東京都で営んでいる。A社では、顧客のB社がY県で大きな観光用のイベントを計画しているとの情報を得て、この企画・運営を受託すべく営業活動を行うこととした。
社員のCは、営業部長としての能力を買われており、今回も本件イベントの企画・運営を受注するためのプロジェクトリーダーとして任命された。Cは早速、B社に対してその責任者をY県に誘い、A社のイベント企画の説明、情報交換および接待を予定してY県への出張を計画した。
Y県へは、顧客であるB社のE取締役と外国人であるF取締役、A社のD企画部長とCの4人で2泊3日の予定で出張した。宿舎はイベント会場の近くの老舗の旅館を予約した。
出張初日に、企画案の一つでもある川下りを4人で体験して、その日の晩にはイベントでも使用する予定の料亭でB社の2人への接待を兼ねて夕食をとることとした。
酒食をともにして宿舎である旅館に戻り、入り口から玄関までの間でCは敷石につまずき転倒して左上腕を骨折したものである。…
執筆:一般社団法人SRアップ21 東京会
朝比奈事務所 所長 朝比奈 広志
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平成24年3月1日第2157号 掲載