【短期集中講座 リスクアセスメントを見直そう】下の巻 上手に取り組むポイント
2012.03.01
【安全スタッフ】
第4 リスクアセスメントで注意する点
1.留意が必要なケース
便宜的に、重大性・可能性を表のように、「3」、「2」、「1」と3段階にした積算方式で以下説明する。
表
重大性 | 可能性 |
3(死亡重大) | 3(可能性・大) |
2(休業災害) | 2(可能性・中) |
1(不休災害) | 1(可能性・小) |
事例1
無資格運転に関するリスクアセスメントで、重機の鍵を厳重に事務所で保管管理し無資格運転防止を徹底しているため、無資格運転をする可能性がないので「1」としている例をみるが、無資格運転した場合、災害になる可能性を「3」とするのが正しい。「可能性」と「頻度」を取り違えている例である。
事例2 高所作業に関して
高さが2m以上の高所作業の場合、危険性は常に最大値「3」とし、墜落防止措置がいくら完全でも変えないこと。危険性が変化するのは、高さが低くなった場合である。例えば、高さが0.5m程度に設計が変更されてリスクの軽減措置がなされた場合は、重大性のレベルは「1~2」と低くなる。
一般に、危険源に変化がない場合は、危険性のレベルは変えてはならない。…
執筆:みなとみらい労働法務事務所 所長 菊一 功
前回までの連載はこちら↓
【リスクアセスメントを見直そう】上の巻 危険源のチェックリスト作成
【リスクアセスメントを見直そう】中の巻 危険事象をとらえる
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平成24年3月1日第2157号 掲載