【送検事例】警備員の労災を報告せず
2012.03.01
【安全スタッフ】
東京・池袋労働基準監督署は、労災かくしをしたとして警備会社と常務取締役を安衛法違反容疑で東京地検に書類送検した。水道管新設工事現場で、警備業務をしていた労働者が、ダンプトラックに足をひかれ骨折を負ったもの。公共工事であったことから発注者に知られると現場の元請けに迷惑がかかると気遣った警備会社常務が、故意に労働者死傷病報告を提出しなかった。(H24・1・16)
事件の概要
事故は平成22年11月19日、板橋区内の水道管新設工事現場で発生した。警備業務を行っていた労働者が、後進してくるダンプトラックに気付かずに倒されてしまい、左後輪で右足の甲をひかれて加療約3カ月の休業となった。
警備業は委託契約であるため労働災害が起きた場合、元請けの労災保険を使うことはないが、現場は…
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
平成24年3月1日第2157号 掲載