【現場ゼロ災のための安全文化考】第6回 続・教育指導を効果あるものに
2012.03.15
【安全スタッフ】
答えをすぐに提供しない
部下が、あなたに仕事の指示を仰いできました。さてどうしますか?大半の人は、即座に「~しろ」と答えるでしょう。答えをすぐに提供することは容易いことです。でも、それで部下は成長するでしょうか?「お前ならどうする?」の問いかけをし、相手に考えさせることをしてみてください。
そうすることによって、部下なりに考え答えを出す、それをあなたが検討し、どのようにするかを指示してください。部下の答えが的を得ていない、あるいは正しい方法でないなら、どこが悪いかを示してください。なぜダメなのかを理解するでしょう。良ければ取り入れてください。自分の考えを実行するとき、人は生き生きと仕事をするものです。
つい時間を気にして答えを出してしまいがちですが、それでは「考えない」「頼るだけ」の人間をつくりだし、いつまでも“できる技能者”の不足に嘆くことになります。作業を考えることは安全をも考えることです。…
執筆:建設業労働災害防止協会 セーフティ エキスパート 中込 平一郎
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
平成24年3月15日第2158号 掲載