【労働基準監督官の目】「発達障害」を知ろう
2012.04.01
【安全スタッフ】
数年前ハローワークで障害者の就労支援業務に就いたが、さまざまな「発達障害(注)」の方と出会った。真面目さへのこだわりの強さから職場でテレビの音や笑い声に強く苛立つ方。隣席の同僚が机の境界からわずかでもはみだすのが許せない方。場の雰囲気を読むことが苦手で同僚とトラブルになる方。同じ作業に長くじっとしていられない方。緊張すると大声を出したりする方。なかにはずば抜けた才能を発揮している方もいた。労基署では、事業主の方から「注意散漫が目に余る」「良くも悪くもこだわりが過ぎて困ることがある」「大抵の人なら気にしない程度の思いがけない業務上の理由で精神的に不調になっている」と労働者のことで悩みを聞くことも多い。
また、労基署で扱う事案のなかには、…
執筆:佐賀労働基準監督署 次長 満田 和弘
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平成24年4月1日第2159号 掲載