【イラストで学ぶリスクアセスメント】第25回 両頭グラインダの災害防止
2012.04.01
【安全スタッフ】
グラインダは円形の研削といしをモーターで回転させ、これにワーク(加工物)を当ててそれを削りとる装置です。グラインダの種類は多いですが、製造業で修理職場などで使用しているものには、携帯用グラインダ、定置式グラインダ、移動式の高速切断機などがあります。今回は、卓上式の両頭グラインダをテーマにします。
両頭グラインダ作業の主な災害事例は、次のようなものがあります。①研削粉が眼に当たる、②研削といしが回転中に破壊し、飛び出した破片が作業者に激突する、③ワークレストと研削といしの間に指を巻き込まれる、④回転中のといし面に手などが触れて、切れたりこすれたりする――。
災害が多いのは①、②ですが、飛び出した破片が眼球だけでなく、のどに激突すれば致命的な災害になります。グラインダ作業による致命傷となる災害の主原因は、研削といしの破壊が考えられますので、危険源の部分または機械全体を囲む「囲み方式」の安全対策が肝要です。…
執筆:中央労働災害防止協会 関東安全衛生サービスセンター 安全管理士 中野 洋一
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平成24年4月1日第2159号 掲載