【産業カウンセリングの現場から】第21回 「怒り」をやさしい気持ちで扱う
2012.04.01
【安全スタッフ】
当たり前の感情として
「怒り」という取り扱いの難しい感情に関心を持ったのは、産業カウンセラーを勉強した時でした。感情の言葉を取り上げる授業で、もちろん言葉を知っているのに、自分が使っていないことに気づきました。時にそれは、知らないうちに「怒り」を通り越して「悲しみ」に変わっていました。「怒り」が自分の感情であると、受け入れるのには時間がかかりました。
自分の大切な感情のひとつであると理解できた頃に、発達障害者の方の「怒り」に出会いました。発達障害の方にどうやって、そのコントロールを教えるかを考えて、さまざまな本を読みました。十分とは言えないまでも、発達障害者の方に「怒り」の話をするようになりました。しばらくして、今度は矯正施設で「怒りのコントロール」をテーマに教えて欲しいと言われました。教えながら、私が自分の「怒り」という感情を、当たり前の感情として、やさしい気持ちで取り扱えるようになった時、このことは他の多くの人にとっても大切なことであると感じました。…
執筆:茨城産業保健推進センター メンタルヘルス対策促進員 鈴木 弘美
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平成24年4月1日第2159号 掲載