【ハウスメーカー最前線】高齢者の現場入場をルール化 3年ごとに健康チェック実施/ミサワホーム
2012.04.01
【安全スタッフ】
ミサワホーム㈱(本社=東京・新宿区)は、東京ミサワ建設㈱が4月からスタートする高齢労働者(大工職)を対象とした現場入場の新ルールの成果を全国に展開する。東京ミサワ建設で策定した大工職向けの就労モデルは、57~65歳の大工職は3年ごとに「体力測定」「ヒアリング」「3年間の健康診断結果」などを基に、一人ひとりの健康状況や気力を細かく把握し、新築工事現場に入場可能か判定を行う。体力が落ちているなどと判断した場合には、高所作業の少ないリフォーム工事や技量の必要なアフター工事の大工職として就労する。また、65歳になると1年ごとにヒアリングを実施し、満70歳までは条件付きで働くことができる。高齢者の作業環境を整えることで、雇用と安全職場を実現する。
技能継承を図りながら
わが国の少子高齢化は急激に進んでおり、労働力人口の減少、年金などさまざまな問題が山積みになっている。産業現場でも高齢化が進行し、心身機能の低下による労働災害の懸念や技能継承が懸念されているところだ。
また、ケガをすると高齢者は若年層に比べ重症化の割合が高く、治療も長期に及ぶ傾向にある。他産業よりも比較的高齢者が多い低層住宅建築工事の現場では一層、事態が深刻だ。
こうした状況から、ミサワホームでは、…
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平成24年4月1日第2159号 掲載