【社労士が教える労災認定の境界線】第127回 ステーキチェーン店のパートが鉄板を洗う仕事で腱鞘炎に
2012.04.15
【安全スタッフ】
災害のあらまし
鉄板焼きステーキを主力にしている外食チェーン店で、パートタイマーとして勤務しているA子さん。仕事内容は接客、簡単な盛り付け、食器の洗浄までと多岐にわたっていた。新しいパートタイマーが入り、ステーキ用鉄板を洗う作業に従事することが多くなったある日、A子さんから鉄板を洗う仕事が原因で腱鞘炎になったので労災申請をしてほしいと店長に申し出があった。
判断
腱鞘炎になった理由が業務に起因しているかが判断の分かれ目であったが、このケースでは担当業務への従事期間、過重な業務であったか、また業務以外の要因も検討され、業務だけに起因しているとは認められず業務外と判断された。…
執筆:一般社団法人SRアップ21 東京会
鶴田社会保険労務士事務所 所長 鶴田 晃一
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平成24年4月15日第2160号 掲載