【現場ゼロ災のための安全文化考】第8回 責任・無責任
2012.04.15
【安全スタッフ】
確認行為の落とし穴
一人より二人、せめてあと一人。確認行為はできるだけ複数の人間が行ったほうが見落としや勘違いを防止するために効果があると思っていますが、問題は「誰かがしっかりとした確認をしてくれるだろう」、だから自分は適当でも大丈夫だと手を抜いてしまう気持ちになりやすい危うさがあります。態の良い責任の分散です。確認行為に携わる人間の全てが、こんなふうに考えたとき、複数の人による確認行為の落とし穴にはまってしまいます。一人ひとりが「自分しか確認をしていない」との気持ちを持っていなければ多様化の効果を期待できるどころではなく、むしろ、確認行為に対しての責任感の薄さが確認行為の危うさを増長するのではと思います。何人で行おうとも個々の責任は分散されるものではないことを認識してください。…
執筆:建設業労働災害防止協会 セーフティ エキスパート 中込 平一郎
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平成24年4月15日第2160号 掲載