【現場ゼロ災のための安全文化考】第9回 作業手順書の作成
2012.05.01
【安全スタッフ】
最悪のケースを考えて
作業を安全に行うために、現場の第一線で働く人々にとって、作業手順書と危険予知は欠かせないものです。作業手順書は、それに沿って作業を行えば誰もがほぼ同じような順序で作業を行い、作業のポイントとなる急所を知ることにより、「能率よく、やりやすく、安全に」行うことができます。また作業順序ごとに潜在する危険性や有害性を「この作業をしていて、こんなエラーや道具・機械の不具合があると、こんな災害が発生する」と、洗い出しをすることにより、あらかじめ低減対策をたてて、防止の措置をとることが可能です。
労働災害を分析すると、作業手順の誤りによる災害は極めて多く、作業手順を守らないで作業している現実があります。危険予知は、当日の作業環境や手順書で表しにくい危険の存在を日々、作業前に行い、自分たち、あるいは自分だけの危険を予知し、作業手順書と同様な災害の洗い出しを行い、災害を防止しようとするものです。これは従来型の危険予知が現場に導入されて長く定着していることから、よく知られています。…
執筆:中込労務安全事務所 建設業労働災害防止協会 セーフティ エキスパート 中込 平一郎
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平成24年5月1日第2161号 掲載