【現場ゼロ災のための安全文化考】第10回 危険の認識と使命感
2012.05.15
【安全スタッフ】
毎日の繰り返しのなかで…
誰もが最初のうちは、自分の仕事に自信がもてない。従って教えてもらったことをなぞりながら仕事をします。自分にとってやりやすい方法を…などと考えている余裕などないからです。だんだんと仕事を覚えて、慣れてくるに従って(毎日同じ作業の繰り返しのなかで)最初は怖さがあったのに、怖さがなくなる。と、同時に作業に伴う危険に対する危険の認識が薄れ、あるいは感じなくなっていきます。
災害に遭った人の経験年数で、15年以上の経験者の被災が多いのは、そのためだと思います。指導する立場にありながら、自分の危険については深く考えずに行動するパターンは自分の腕に自信を持っているからでしょう。普段通り仕事をしているつもりでも、なんらかのエラーはどうしても発生します。予測しない結果に人は上手く対応することができません。災害の発生です。
自分の仕事は、どうすれば良いかを知っていながら、安全確認もせずに思い込みのまま作業してしまう怖さを再認識して欲しいと思います。普段なにもない、いわゆる「平穏無事に潜む危険」を意識してください。…
執筆:中込労務安全事務所 建設業労働災害防止協会
セーフティ エキスパート 中込 平一郎
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
平成24年5月15日第2162号 掲載